◆鼻からの胃カメラ
鼻から挿入する内視鏡検査
これまでの「口から挿入する内視鏡検査」は、挿入する際に内視鏡が舌の付け根に触れるので吐き気や嘔吐感を起すことが多く、患者さまにとっては非常に苦痛な検査でした。
当院が使っている「鼻からの胃カメラ」は、内視鏡が舌の付け根に触れることなく食道を通過して胃に到達しますので、吐き気や嘔吐感を感じることがほとんどありません。
経鼻上部消化器内視鏡
先端部の直径が5ミリ(うどんと同じくらいの太さ)まで細くなっただけではなく、弾力のあるしなやかなチューブになりましたので、痛みを感じずスムーズに挿入できます。
また、画像が高画質で明るくなり、上下左右に動かすことができるので、小さい病変も見逃しません。
鼻からの胃カメラのメリット
- 苦痛が少ない
- 医師と話しながら検査が受けられる
- 鎮静剤や鎮痙剤の副作用のリスクがない
- 鼻腔への麻酔なので体への負担が軽く、麻酔事故のリスクが少ない
「鼻からの胃カメラ」検査の手順
- 問診…危険を回避するため、事前に問診を行います。
- 消泡剤を飲んで、胃の壁をきれいにします。
- 鼻腔に局所血管収縮剤をスプレーします(出血がしにくくなり、鼻のとおりも良くなります)。
- 鼻腔に麻酔薬を注入します(局所麻酔なので眠くなりません)。
- 鼻腔に麻酔薬を塗った柔らかいチューブ(内視鏡と同じ太さ)を挿入して、鼻腔の局所麻酔を行います。
- 実際に胃内視鏡(胃カメラ)を挿入して検査します。
- 眠くなる麻酔を使わず、バリウムを飲むことも無いので、すぐに日常生活に戻れます。